高数

1番の先着の正解率が19%であるということに驚いた。念のため自分のもらってきた答案を見てみると、6/29で正解率20.7%と確かに約2割しか正解していなかった。5割を切ることでさえ数少ないのに。問題自体は、「3色の球を2つずつ円形に並べるときの場合の数はいくつか」という中学入試レベルの問題で、この上なくシンプルなのにどうしてだろう?
この問題を化学の問題にしてみると、

ベンゼン環の6つの炭素原子のうち、-OH基が結合しているものが2つ、-Cl基が結合しているものが2つあった。なお、その他の置換基は存在しなかった。配向性を無視して考えた場合の異性体の数を求めよ。

となるだろう(古い知識なので自信がない)。こうすると元の問題に関して、オルト、メタ、パラで場合分けして考えれば良いことが自然に見えてくる。数学の問題を他分野の問題に置き換えて考えることはよくある(平面幾何を複素平面にetc)が、他教科の問題に置き換えて考えることは結構稀だと思う。中学生にこの着想を説明するにはどうしたら良いものか。とにかく採点はかなり大変そう。