東大2次part2

昨日の続きです。

4.(1)は計算問題。(2)は工夫して行列を見つけさせる問題かと思いきや、あっけなく直接P、Qが求まってしまう。(3)が難しいのかと思い取りかかるが、最初の3つ位を計算しただけで答えが予想できてしまう。丁寧に帰納法を使って示したが、予備校の解答を見るとどの予備校も帰納法を使っていませんね。1番ではどの予備校も帰納法を使っているのになぜ4番では使わないで良いのか基準がわかりません。本質的に違うところでもあるのでしょうか。
5.ゲーム性が微塵にも感じられないブロック積みゲームの問題。念のためn=3についてすべて書き出して答えを確認したが、その必要もないくらい内容は簡単だった。特に言及するところもないので、この問題の現実における応用を考えてみた。この問題から、「ある高校が甲子園の何回戦まで、どのくらいの確率で行けるのか」を求めることができる。pを、「ある高校の勝率」(たとえば、PL学園はp=0.99くらいになるでしょう)、nを「ある高校が優勝するまでに必要な勝利数」(予選も含めると地域にもよるがn=15くらい、含めないとn=5 or 6でしょう)とすると、p(m)は「ある高校がm+1回戦まで行ける確率」(p(n)は優勝する確率)、q(m)はr(m)を求めるのに必要な値であると考えて、r(m)は「春、夏あわせてm+1回戦まで行ける確率」ということになる((春と夏の2回というところでこの考えを閃いた)。ただ、トーナメントを勝ち上がっていくに従い、pの値が小さくなるのでそれを考慮する必要がある。また、pをどうやって調べるのかも問題となる。
6.(1)は直前の大数2月号の学コン4番でも同じやり方がありましたね。やっていた人はラッキーでした。(2)は、普通に(a+x/a-x)=2を代入すると2/3<log2<3/4しか示されないのでさてどうしましょうという問題。ここで方針として、(ア)「2に関連する値をいろいろ代入してみる」、(イ)「分割して近似の精度を良くする」の2つがあるが自分は(ア)を選択。まず(a+x/a-x)=16を代入してみるとより精度が悪くなった(図形的に考えれば明らかだが)。(a+x/a-x)を1に近づければ精度が良くなるということに気付く。ここで「2^(1/2)」を代入することを思いつけば簡単に解決するのだが、自分が思いついたのは「4/e」を代入すること。2.7<e<2.8では題意の評価は無理だったが、2.7<e<2.75で成功しました。「π=3.14…」が明らかならば「e=2.71…」も明らかにして良いですよね。eはπと並んで有名な数だとは思うのだが、世間的には有名ではないのでしょうね。

時間は、4.25分、5.25分、6.25分。今回はすべてきっちりと解答を書きました。
難易は、1.B*、2.C***、3.C****、4.B**、5.B**、6.C***くらいでしょうか。個人的には2002年と同じくらい簡単だったと思うのだがどうなんでしょうか。