天鳳名人戦牌譜検討5-B

更新遅れて申し訳ございませんでした。
次回以降の更新予定⇒8/17:6-A, 8/20:6-B, 8/23:7-A,
 8/26:7-B, 8/29:8-A, 9/1:8-B, (9/3:名人戦第3節)
3日に1回のペースで更新していく予定です。
何とか締め切りを守って更新していきたいです。
Ⓢ福地誠(+40.0) (≧▽≦)(+13.0) Ⓟ小林剛(-13.0) Ⓟ石橋伸洋(-40.0)
http://tenhou.net/0/?log=2011080720gm-0009-10011-82307b71
5B-1

ポンして1500〜2900の2シャンテン。
しかもリャンメンが1つも無くいかにも苦しい。
6巡目くらいまでにアンパイを持っておかないと
強制的に勝負を迫られる状況に追い込まれ期待値的に不利になる可能性が高い。
自分はこういうポンは最近控えているが、
ポンしても全然問題ないとは思う。
特に第2節B卓は腰が軽い打ち手ばかりらしいので
むしろポンの方が勝っているかもしれない。
5B-2

親のドラドラの仕掛けに対し7巡目でもうオリに回っている。
1pくらい切っても良さそうだがこの巡目でまだ3シャンテンで
かつドラも無いので前に出てもしょうがないと判断したのであろう。
マーク2氏は随所にこのような打ち方が見受けられる。
頭では分かっていてもなかなか打てない一打である。
自分は1p9p9pと切ってギリギリまでクイタンを狙う。
5B-3

13巡目のカンチャン追っかけ役なしリーチ。
前回のコメント欄でも書いたが、
12巡目親の追っかけリーチはリーチを含めて2ハン以上は必要となる。
点数にして7000点以上の収入が見込まれないといけない。
親のリーのみの期待値は4000点くらいで和了率は21%なので、
期待値的に(7000-4000)*0.21=600点程損である。
アンパイが1枚しかないのでこのままオリ切れるかどうかという問題もあるが、
2mはダブルチャンスであるうえタンキは無くカンチャンもほぼ無いので、
筋19〜筋28の危険度と同じくらいと考えてもよい。
よって自分はここで4mを切ってベタオリを選択する。
5B-4

自分は3pを打って一応シャンテン維持をする。
5sなどのソーズの中張牌を持ってきて初めて9sに手をかける。
タンヤオが遠いので9s落としをするメリットはあまり無い。
それよりは2枚の9s引きのリャンメンドラ1先制リーチの確率を高めた方が良い。
14p引きは2枚待ちのリーチで期待値的に損なため9sを切ってシャンテン戻しをする。
5B-5

12巡目フリテン3面チャン(ほぼリャンメン)ピンフドラ1の手。
これはリーチした方が良いかどうかは微妙である。
期待値計算をしてみると(第1項は和了、第2項は流局、第3項は放銃、第4項は被ツモ。
今後の記事で期待値計算をする場合もこの順番で統一します)、
フリテンリーチ:6440*0.27+500*0.48-9000*0.11-3000*0.10=+687
フリテンダマ:2700*0.22+1200*0.40-8000*0.06-2000*0.16=+274
となり、期待値的に400点くらいはフリテンリーチが有利になる。
ただ100〜200点くらいの期待値の差は誤差の範囲らしいので
400点の差はかなり微妙なところ。
現状トップ目であるということを意識するとダマでも良いとは思うが、
大した差ではないので自分はリーチを選択したい。
5B-6

12巡目リャンメンピンフドラドラの手。
フリテンでピンフドラ1でもリーチなのだから、
期待値的には圧倒的にリーチの方が有利。
追っかけでもリーチをかけて問題ない。
待ちの36mは3枚見えで極端に少ないというわけでもなく、
まだ東4で順位期待値も考えないで良いので、
リーチをしなかった理由がわからない。
直前に3mが切られたから1, 2巡回そうと考えたのかな。
5B-7

シャンテンの進まない鳴きは基本的にタブーだが、
ドラそばの鳴きでかつドラ3ならば全く問題ない。
ドラドラでも鳴くがドラ1は微妙。
ドラそばで無いなら急所ではないので、
ドラがいくつあっても基本的には鳴かない。
5B-8

5B-2と同じくマーク2氏の守備が光る一打。
「2副露には徹底的にオリ」の原則を忠実に実行している。
ここまで徹底的にオリられると下家はかなり苦しくなる。
鳴き家さんはこのような固い相手が上家にいるときは
そのことを考慮して鳴くと良い。
たとえばそういうときは敢えて1000点3シャンテンのカンチャンばかりの手から
出るポン見るチーしていくのも面白い。
ブラフに引っかかってくれる率が上がり、
たかが1000点の手が先制リーチ並みの効果を持つこともある。
5B-9

11巡目ドラ2枚見え先制リーチに対し、
終盤6400愚形の手で押すかどうか。
15巡目では、和了率16%, 放銃率18%で、
和了点は9000点、放銃点は6000点くらいなので
流局を考えなくても+280点程押した方が得。
流局テンパイ料を考えると断然押した方が得になる。
リーチしてハネツモの可能性を高めるのは
巡目も遅く愚形なのでリーチ棒1000点に対して割が合わない。
5B-10

アンパイ1枚でシャンテン押しをするかどうか。
見た目上はアンパイ1枚ではあるが、
79m手出しの切り順なので8mは大体通るし、
また2m3枚見えで2mの切りが早いので4mも通りやすい。
もちろん三色なんかの兼ね合いで79mより先に223mを整理することもあるが
そういうのはレアケースと処理して問題ないだろう。
なのでアンパイ3枚あるとみなして自分はベタオリする。