天鳳名人戦牌譜検討6-A

ASAPIN(+38.0) Ⓟ須田良規(+19.0) Ⓟ多井隆晴(-8.0) Ⓟ鈴木たろう(-49.0)
http://tenhou.net/0/?log=2011080721gm-0009-10011-b4d50d1c
6A-1

牌効率では打8mであるが、
3メンチャンがあるので25sの受けを強くしたい、
8mが親へのアンパイ、
345の三色を重視、
といった理由でおそらく4sを先切りしている。
この手でシャンポン入って9p出アガリの1300じゃ物足りないし。
自分も4s打って早めにアンパイと切り替えておきたい。
6A-2

6A-1の高め三色が見える手牌の続きだが
あっさりと3枚目の2sをチーして1000点のテンパイ。
ドラの發がまだ見えていないため
メンゼンでリーチは打ちにくいと判断して
鳴きでテンパイを取りにいったのだろう。
自分は狙い目の9pが無駄になってしまうのでスルー。
ピンフのみ以外はテンパったら即リーする。
6A-3

11巡目リャンメン3つの2シャンテンからリャンメンチーの1000点の仕掛け。
ドラがないのでこのまま面前でテンパっても点数的にきつく、
それならば少しでもシャンテン数を進めておこうと判断したのであろう。
これがもし5巡目だったらおそらく鳴かなかったと思う。
巡目が深くなるにつれて他家のテンパイ率、平均打点が高くなってくるので
どこでメンゼンに見切りをつけるかというのは非常に重要になってくる。
自分もこれは鳴いてギリギリまでタンヤオのアガリを取りにいく。
6A-4

スジでドラの1sと7pワンチャンスの8pのうちどちらを切るかという問題。
自分はいくらドラでも1sの方を切る。
チートイ模様が無い限りはスジの1sはかなり安全な部類に入る。
6A-5

12巡目チャンタシャンテンからのチーで1000点の仕掛け。
メンゼンでテンパってリーチしたときの点数と
あまりにも違うので自分はスルーする。
よっぽど終盤の場合か、4枚目の場合以外はチーしない。
1000点で残り2枚の1sを頼りに押していくのはかなりきつい。
6A-6

4巡目、鳴くと1000〜2000、役牌アンコの2シャンテンの手でリャンメンチー。
南がアンコなのでいつでもオリられると判断したため
リャンメンからでも鳴いていったのだろう。
自分がトップ目で早く場を回したいというのもある。
一昔前の戦術本では役牌アンコのときはメンゼンで行ったほうが良い、
というようなことが書かれていたがそれは赤なしの戦術である。
赤ありの場合は役牌の価値が相対的に低くなるので
どんどん鳴いていってアンパイ3つ持ちの利点を生かしたほうが良い。
6A-7

メンゼンだとマンガンが見える手で4巡目に2000〜3900になるリャンメンチー。
4巡目でこのチーはもったいない気もするが、
受けが36m47sとアガリに結びつきにくいのでありだとは思う。
自分はこういう値段が下がる早い巡目のチーは出来ない。
カンチャンばっかりの方がまだ鳴きやすい。
6A-8

いくら12000テンパイとはいえドラと3mのシャンポンではアガリは難しいので、
自分は8mを切って気合でオリる。
8mの次はたとえドラでもノーチャンスの9mのトイツ落とし。
トップ目なので現状維持に努めてオーラスを迎えたい。