天鳳名人戦牌譜検討7-A


☆7A-2の親平均打点を見えているドラ、および巡目を考慮して計算し直しました。
 コメントありがとうございました。


次節(第3節、第9戦目〜第12戦目)の詳細が決まったみたいです。

2011年09月03日(土) 天鳳名人戦 第3節(予定)
  解説者 井出洋介プロ(麻将連合)村上淳プロ(最高位戦)
  生放送開始時刻20:00〜
  B卓一回戦開始時刻20:20〜
  A卓一回戦開始時刻21:00〜
  ※以降休憩を挟み4戦

井出洋介プロの解説は「われポン」で少し聞いたくらいで、
どういう解説をするのかとても楽しみです。
村上淳プロの解説はMONDOで何度か拝見しましたが
いわゆる「デジタル」な解説で聞いていてとても心地が良いです。
どういう放送になるか今から心待ちにしています。


須田良規(+57.0) Ⓟ多井隆晴(+12.0) Ⓟ鈴木たろう(-12.0) ASAPIN(-57.0)
http://tenhou.net/0/?log=2011080722gm-0009-10011-ee32cdd2
7A-1

悪形先制で役ありテンパイしたときのリーチすべきかどうかの判断の目安は
リーチ以外で3ハンあるかどうか。
なのでこの牌姿はダマが正解となります。
256pツモって好形になってもこの巡目ならダマが正解です。
7A-2

11巡目、四暗刻シャンテンで親先制リーチに押すかどうか。
この牌姿がリャンメンリャンメンのシャンテンのとき、
和了率12%, 放銃率21%なのでこの親リーチに押すには
7900*(21/12)=13800点程度の打点が必要となります。
さて今回の牌姿の平均打点を計算してみましょう。
まず36pを引いた場合(全体の約50%)。
ロンで約6200点、ツモで約11000点の平均打点があるので
全体の平均打点は約8600点となります。
次に25p8sを引いた場合(全体の約50%)。
ロンで約15000点、ツモで約33000点の平均打点があるので
全体の平均打点は約24000点となります。
ゆえに今回の牌姿の平均打点は約16300点となるので
この押しは妥当であるといえます。
今回のようにアンパイの9s, 中暗刻を持っていていつでも完全にオリ切れる場合は
役満が見えて初めて押しても良いことになります。
なので役満が見えない大抵の場合はシャンテン押しをしないで中を3枚並べる方が良いです。
ただこのようにアンパイをたくさん持っている場合は実際かなり稀で、
通常はアンパイの数が1, 2枚しかなく、
もう少し低い打点でも押すべきケースが多くなると思います。
その辺はアンパイの数と放銃しない確率とのグラフがあれば良いのですが
残念ながら現段階ではそれを見積もることはできません。
体感ではアンパイが1つなら80%くらいは放銃しないでいられ、
アンパイが2つなら95%くらいは放銃しない気がします。
7A-3

7A-1と同様ダマのほうが期待値的には良いです。
親がドラを出しているのでリーチ棒を奪われる可能性が高く
よりダマの方が良いと思われます。
7A-4

7巡目で手変わりが34567s發で6種22.5枚なので(好形変化を2/3換算)
基準の16〜20枚より多くシャンテン戻しが正解だといえます。
ただ自分は場に安い3mで待ちたいのでr5sを打ちます。
このくらいの手変わり枚数の差なら場況に合わせて打つのが良いと個人的には思います。
7A-5

7A-4と同じ局で親リーチを受けた場面であるが
これは打点が2000点でアンパイが3枚なので
さすがにオリた方が良いでしょう。
7A-6

もう自分の和了率は3%位しかないんだから
完全アンパイのr5sを切ってオリるべき。
テンパイならテンパイ料と親連荘があるので押しもわかるが、
まだシャンテンなので放銃率15%位の牌を切って押すのは明らかに無理筋。
7A-7

トップ目とはいえ急所でも何でもない牌から仕掛けるのはどうなんだろう。
まだ南1なのだからゆったりとメンゼンで手作りしても良いと思うが。
7A-8

5B-6の石橋p, 6B-7の小林pと同様、多井pも3900をダマ。
ソバテンであり、かつ47待ちというアガリにくいリャンメンだからダマにしたのであろうが、
この点数状況なら3900の意味が薄いのでそれでもリーチした方が良い。
7A-9

河底で8mを押すかどうか。
押しているのは対面くらいで
対面への8mの放銃率を30%, 放銃得点を5000点と仮定すると得点期待値は、
打3s:-1000
打8m:1500*0.7-5000*0.3=-450
となり約550点打8mでテンパイを取ったほうが期待値的にお得になります。
自分がテンパイの場合は、終盤になればなるほどテンパイ料の重要性が増してくるので、
多少危険な牌でも押した方がずっと得になります。
おまけ

なんと王牌の端に白が3枚並んでいます!
字牌が3つ並ぶのを見るとどうしてもわくわくしてしまいます。